こんな空の高い日は、鳥がうらめしい

kihada2004-04-17

何もやることがない休日。いや、やるべきことは山ほどあるのですが、それには背を向けて、でも何もやらないってほどやる気がないわけでもなく、とりあえずヒマじゃないけど余ってる時間を潰すため、ビデオを借りに出かけました。このところ天気の良い日が続いていて、空はどこまでも高くて、タイトルにあるような言葉を思い出したのでした。みなぎ得一の『足洗邸の住人たち』からの台詞です。好きな漫画です。


桜も漸く咲いて、脳も暖まってきていたのか、どうでもいいようなビデオ(DVDですけどね。なんか「DVDを借りる」って言葉に違和感を感じます)を借りてしまいました。具体的には『スパイキッズ3D』です。最近テレビで2作目を見て、ぐったりしたのです。ロバート・ロドリゲスアントニオ・バンデラスという『デスペラード』(これは大好きなんだけどね)な組み合わせなのに、内容は完全に子ども向けで、そういう映画を本当に撮りたかったのかなと、思ったりします。


それなのにこの映画を借りたのは、「3D」だからです。幼稚園の時につくば万博に行き、そこで観た立体視映画にものすごい衝撃を受けたのでした。なんか鉄アレイのような物体がどんどん自分に向かって飛んでくるだけの内容だったような気がしますが、子ども心にすごいなーと、未来はこうなるのかなーと。あまりそうはなってませんが。それ以来、立体視映画を観ることもなかったのです。
で、今回約20年ぶりに立体視映画を観てみようと。レンタルビデオ屋が貸してくれたメガネは、あの時と変わらぬ赤と青のフィルムの貼られたヤツです。平面を立体に見せる技術も20年でいろいろ生まれてきているハズなのに、赤青メガネ。しかも前の人の鼻の脂か何かでビミョーに変色したりしています。


映画の内容には期待せずに(かなり失礼なこと書いてます。このシリーズが大好きな人がいましたら申し訳ありません)、立体映像だけを楽しもうと思いました。赤青メガネをメガネの上に装着し、念のため「3Dセットアップ」というメニューでテレビの明るさ等を最適にして、再生します。
まったくもって立体に見えないのでした。テレビの明るさを変えたり、赤青メガネを通常メガネの下に入れてみたりしてみましたがダメでした。ものすごく目が疲れた上に、映画の内容もなかったので、観るのを諦めました。


恐らく、私が結構な乱視なため見えなかったのではないかなーと思います。普段はまったく意識していませんが、どうやら私は右目でばかり物を見ているようです。二つの目が左右で微妙に違う映像を脳に送り、それをうまく脳で合成することで、世界は立体に見えるということらしいです。かなりうろ覚えですが。それじゃ私は普段においても、世界を立体的に捉えてないってことになるのかな。
絵を描くのが好きなのですが、モデルを見ながら絵を描くより、写真なんかを見て描いた方がうまく行きます。普通にデッサンとかすると歪みまくります。これも世界の奥行きを捉えきれていないからかなーと思いました。何か軽く凹みます。とりあえず、眼科行ってきます。メガネ新調してきます。