ベビーピンクの空白

kihada2004-06-27

好きな作家をあげよと言われたら、まず出てくるのが加納朋子だったりします。


新刊『スペース』ISBN:4488012981。この物語は、私が加納さん(こういう日記で敬称はどうしようかいつも悩むのですが、今回は〈さん〉づけにさせてもらいます。何となくファンレターっぽいし)にハマるきっかけだったりします。週刊アスキーの連載小説で読んだのがそもそもの始まりです。その後、e−NOVELS(http://www.so-net.ne.jp/e-novels/)でPDF版も購入しました。
最初は、手紙ばかりでなんだかよくわからない物語だなーと思っていたのですが、最後の謎解きが見事だったなと。ミステリーだとは思わずに読んでいたら最後に実はミステリーでしたって、ちょっとビックリしたのでした。いや、それ以上に瀬尾さんの台詞にまいっちゃったんですね。この(口説き)文句、いつか使ってみたいなと思います。いや、現実に使ったら何だコイツと思われるでしょうけど。


何かの後書きかコメントで、「スペースはまだ前半だけで、後半部分が残ってます」みたいなことを言っていて、完成を待ち望んでいたのでした。で、その後半部分(『バックスペース』)。良いですね。「そんなんあり得ないだろう」と思うのですが、物語だから良いのでしょう。時間軸的に、あの人があの時点で鬱になってて間に合ったのかなとも思うのですが。


小説の人物に自分を当てはめるのはどうかとも思いますが、私は「駒井まどか」に似ているなと思いました。あんまし他人に関わってないし。必要以上にスペースを取って他人とつきあってるよなと。それにもう慣れてしまってて、壁を壊したいとも思わなくなっていますが。小説のまどかは、他人から見たら自信たっぷりで大人っぽくてって印象があるようですが、ずっと年上な私は、多分そんな風には見られていないのでしょうな。


あー、何か書いててウツになりそうです。天気の所為か、この頃どうも不安定で調子が悪いです。考えていた感想もほとんど書けてないし、いつも通り滅裂だし。
まだ書きたいことはありますが、別の機会にしたいと思います。